媽祖廟

横浜媽祖廟は道教の神様を祀る廟で、正式な名称は「横浜大天后宮」です。2006年3月17日に落慶開廟しました。道教では歴史の中で実在した人物が亡くなったあと天に昇って神になります。媽祖は道教の神々の中で位の高い女神であり、最も人気のある崇拝神の一人です。

横濱媽祖廟
横濱媽祖廟

横浜媽祖廟の建廟計画は2003年に始まり、2005年4月新築工事現場より分銅印手焼きレンガ・機械製レンガ・有孔レンガやガラスビン、陶器破片などが大量に出土しました。
横浜開港資料館と横浜都市開発記念館にある埋蔵文化財センターの各担当者が工事に立ち会い、出土したレンガにある刻印や形状から、関東大震災(1923年)以前の製造であることを確認した。大震災以前や災害時の中華街の状況を伝える貴重の史料であるため、牌楼入口左右にある太鼓楼、鐘楼の基礎部分に約1000枚のレンガを活用しました。

多くの中国人移民が船内に媽祖を乗せて海を渡りました。日本では15世紀に沖縄・琉球王国で祀られたのが最初といわれ、日本全国に20カ所余の媽祖を祀る神社仏閣が現存しています。
横浜媽祖廟は、みなと横浜にふさわしい海の安全を守る媽祖を祀る文化施設です。中国文化の継承と発展を期するとともに、新たな横浜中華街の魅力づくりに寄与し、横浜の地域社会に貢献することを目的にした媽祖廟建立の意志は、多くの人々の賛同を得て、2006年3月17日、横浜媽祖廟は落慶開廟しました。同時に台湾にある台南祀典大天后宮の協力並びに廟印を授与されました。

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廟内部

玉皇上帝

玉皇上帝ぎょくこうじょうてい

玉皇上帝「天公」ともいわれます。民間信仰では、最高神といえるほどに篤い信仰を集めている神で、あらゆる神・仙人を統御し、さらにすべての人間の行為を推し量って運命を決定すると信じられています。媽祖廟の天井は、玉皇上帝が住んでいる天空を拝むように、天に向かう形になっています。

天上聖母

天上聖母てんじょうせいぼ

天上聖母は一般的に「媽祖」と呼ばれることが多く、海の女神であり、中国道教の中では最も位の高い神様です。海外に旅する者たちに尊敬される庇護者である媽祖は、あらゆる災難から安全を守る偉大な力を持つ女神であると信じられています。かつて媽祖に調伏されて随神となった千里眼、順風耳の両将軍は一緒に祀られています。媽祖の生誕日は旧暦3月23日とされています。

天上聖母のより詳しい説明はこちらから

臨水夫人、註生娘娘

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臨水夫人りんすいふじん (左)

安産の神様である臨水夫人は、母親と乳児の両方を庇護します。知性と予知能力で知られる臨水夫人は、母親に強さを与え、困難を乗り越える手助けをし、乳児の成長を16歳まで見守ってくれるといわれています。臨水夫人の生誕日は旧暦1月15日とされています。

註生娘娘ちゅうせいにゃんにゃん (右)

子授けの神様である註生娘娘は、右手に筆、左手を記録簿を持ちすべての出生を執り、子供が欲しい女性に強く信仰をされています。註生娘娘の生誕日は旧暦3月20日とされています。

文昌帝君、月下老人

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文昌帝君ぶんしょうていくん (左)

文昌帝君は学問を司執る神様で、公正さ、思いやりと平和の象徴です。多くの人々が学力アップ、合格祈願や学術の成功を願います。文昌帝君の生誕日は旧暦2月3日とされています。

月下老人げっかろうじん (右)

月下老人は縁結びの神様です。男女のご縁のみならず、人間関係、仕事、商売関係などのご縁を良い方向に結びます。月下老人の生誕日は旧暦8月15日とされています。

福徳正神

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福徳正神ふくとくせいしん

土地公としても知られ、中国古代農耕社会から生まれた五穀豊穣・蓄財祈願の信仰にもとづく土地神として祀られています。現代では、商売繁盛や経済的な成功を願う方々や企業に信仰されています。福徳正神の生誕日は旧暦2月2日とされています。